


特報


「かわいい~♡」もちりとした白い肌に何度も頬をすりよせる朱香。家族の未来を想い、音楽制作やダンスに取り組むアーティストの隆一。ふたりには珀久が生まれたばかり。3人と猫のフィガロの暮らしには笑顔が絶えない。
珀久は、約12万人にひとりという「メンケス病」を抱えている。銅の欠乏により様々な健康問題が生じる指定難病だ。出産から診断までの日記には現実をなんとか受け止めようとするふたりの切実な言葉がありのままに綴られていた。「あのときは、支えがお互いしかなかったよね」。逃げ場のない孤独と不安に向き合いつづけ、ここまで紡いできた日常——そうして家族は、珀久の喉の切開手術という大きな決断のときを迎えようとしていた。
「たとえ短い時間だったとしても、幸せに暮らしている俺ら家族を撮ってほしい」。祈りにも似た隆一の声に対して、親友として、作家として何ができるのか。自らに問いながら記録をつづけた本作は、これまで自身の経験を元に映画を制作してきた安楽涼にとって初のドキュメンタリー。座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル2025コンペ部門で出会った審査員の大島新が作品に惚れ込み、盟友の前田亜紀とともにプロデューサーを買って出た。
些細なのにきっと忘れられないやり取り、ふれてはじめて伝わる体温、ちいさな変化に出くわす瞬間。他愛なくてとてつもない〈存在〉の奇蹟をいくつも積み重ねながら、映画はどこまでも軽やかに編まれていく。
人が人を想う、願いを込めて優しくまなざす。カメラを見つめ返す幼子の瞳に映るこの世界は、ちゃんときらめいているだろうか。



プロフィール
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隆一りゅういち
アーティスト名:
RYUICHI(RYUFO)1991年東京都江戸川区西葛西生まれ。ストリートダンサー。アーティスト。チーム「Mad Skills Styler」として、日本テレビの24時間テレビ「高校生ダンス甲子園」に出場。2007年、08年と2年連続優勝を果たす。2014年、イタリアで開催された"GIVE IT UP" 世界大会ソロバトル部門での優勝を果たす。アンダーグラウンド、オーバーグラウンド問わず活動を続ける。2025年にRYUICHIからRYUFOに改名し、ソロで楽曲制作中。
「また1から活動を始めるタイミングで改名をしました。家族との日々が一番であることから、シーンにたまにしか現れない存在だが、観た人には一生こびりつくインパクトを残せるようにという意味をUFOと重ね、RYUICHIも半分残し、RYUFOとなりました。」 -

朱香あやか
1992年茨城県生まれ。大学時代に始めたダンスをキッカケにのちに夫となる隆一と出会う。2020年入籍、翌年12月に長男・珀久を出産。2024年に長女・那珠を出産し、2人の育児に奮闘中。
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珀久はく
2021年12月茨城県生まれ。生後6ヶ月頃、指定難病「メンケス病」と診断される。とにかくよく笑う男の子。好きなものは「いないいないばあ」「電気ライト」「抱っこ」など。超がつく程の美肌であり、一家のムードメーカー。親2人を成長させてくれる大切な存在。
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フィガロ
2019年7月頃生まれのメス。9月、隣町のカフェに住み着いた野良猫から産まれた子猫の里親募集があり、引き取って家族になる。さみしいとどこでもオシッコしてしまう甘えん坊。
メッセージ


スタッフ
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安楽涼(監督)
1991年東京都江戸川区西葛西出身。アーティストのRYUICHI、ラッパーのDEGとは小学生のころからの幼馴染。RYUICHIに勧められ、18歳の時に役者としてキャリアをスタートし、自主映画などに出演。2016年、25歳の時に自分が出演したいが為に映画制作を始める。役者をやめるか悩んでいた時期に1人で撮った短編映画『弱者よ踊れ』(18)がながおか映画祭で審査員特別賞を受賞、下北沢映画祭など多数の映画祭に入選。その後、劇場監督デビュー作『1人のダンス』(19)を制作。その後も『追い風』(20)、『夢半ば』(22)と地元の友人たちとの実話をベースに映画を制作、劇場公開。2021年、神戸のミニシアター・元町映画館の開館10周年記念映画として『まっぱだか』(21/共同監督・片山享)を監督。初のドキュメンタリー映画『ライフテープ』(25)が第16回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル・コンペティション部門入賞。地元西葛西のしゃぶしゃぶ屋の閉店までの3週間を追った『街の風(仮)』を制作、山形国際ドキュメンタリー映画祭2025「ヤマガタ・ラフカット!」に参加。 安楽が代表を務め、ラッパーDEGとともに映画・映像制作集団である映像制作ユニット「すねかじりSTUDIO」としても活動。映画やMVの制作を行う。
俳優としては『恋愛依存症の女』(18/木村聡志監督)、『轟音』(20/片山享監督)、『春原さんのうた』(22/杉田協士監督)、『彼方のうた』(24/杉田協士監督)、『サーチライト-遊星散歩-』(23/平波亘監督)、『スミコ22』(24/福岡佐和子監督)、『話したりない夜の果て Days gone by』(25/上村奈帆監督)などに出演。 -
大島新(プロデューサー)
1969年神奈川県出身。95年フジテレビに入社。「NONFIX」「ザ・ノンフィクション」などドキュメンタリー番組のディレクターを務める。99年にフジテレビを退社し、フリーランスとして活動。「情熱大陸」「課外授業 ようこそ先輩」などを演出。09年に映像製作会社ネツゲンを設立。監督作品に『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』(07/第17回日本映画批評家大賞ドキュメンタリー作品賞受賞)、『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20/第94回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第1位)、『香川1区』(21)、『国葬の日』(23/日本映画ペンクラブ会員選出 文化映画第1位)など。 主なプロデュース作品に『カレーライスを一から作る』(16/前田亜紀監督)、『ぼけますから、よろしくお願いします。』(18/信友直子監督)、『私のはなし 部落のはなし』(22/満若勇咲監督)、『劇場版 センキョナンデス』、『シン・ちむどんどん』(23/ダースレイダー、プチ鹿島監督)など。主な著書に「ドキュメンタリーの舞台裏」(文藝春秋)。2024年より東京工芸大学教授。 -
前田亜紀(プロデューサー)
1976年大分県出身。2001年よりテレビ番組制作の仕事に携わる。フリーランスのディレクターとして活動。2012年より大島新と組んで「ETV特集」「情熱大陸」「ザ・ノンフィクション」「NONFIX」など、テレビドキュメンタリーを多数制作。14年よりネツゲンに参加。16年初監督作品『カレーライスを一から作る』を劇場公開し、のちにポプラ社より書籍化。2023年フリーランスライターの畠山理仁氏を追った『NO 選挙,NO LIFE』を監督、劇場公開。
主なプロデュース作に大島新監督の『なぜ君は総理大臣になれないのか』(20)、『香川1区』(21)、『国葬の日』(23/沖縄取材・撮影も担当)。『劇場版 センキョナンデス』、『シン・ちむどんどん』(23/ダースレイダー、プチ鹿島監督)、『うんこと死体の復権』(24/関野吉晴監督)、『はだしのゲンはまだ怒っている』(25/込山正徳監督)など。
劇場情報
劇場イベント情報
北海道・東北
関東
| 地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
|---|---|---|---|
| 東京都渋谷区 | ユーロスペース | 03-3461-0211 | 3月28日(土)~ |
| 備考 | |||
| 神奈川県横浜市 | 横浜シネマリン | 045-341-3180 | 4月4日(土)~ |
| 備考 | |||
| 栃木県宇都宮市 | 宇都宮ヒカリ座 | 028-633-4445 | 4月10日(金)~ |
| 備考 | |||
| 群馬県高崎市 | シネマテークたかさき | 027-325-1744 | 近日公開 |
| 備考 | |||
中部
| 地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
|---|---|---|---|
| 愛知県名古屋市 | ナゴヤキネマ・ノイ | 052-734-7467 | 近日公開 |
| 備考:火曜定休 | |||
| 静岡県浜松市 | シネマイーラ | 053-489-5539 | 近日公開 |
| 備考 | |||
近畿
| 地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
|---|---|---|---|
| 大阪府大阪市 | 第七藝術劇場 | 06-6302-2073 | 4月4日(土)~ |
| 備考 | |||
| 京都府京都市 | 京都シネマ | 075-353-4723 | 4月3日(金)~ |
| 備考 | |||
| 兵庫県神戸市 | 元町映画館 | 078-366-2636 | 4月11日(土)~ |
| 備考 | |||
中国・四国
| 地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
|---|---|---|---|
| 岡山県岡山市 | シネマ・クレール | 086-231-0019 | 4月10日(金)~ |
| 備考 | |||
| 広島県広島市 | 横川シネマ | 082-231-1001 | 近日公開 |
| 備考 | |||
九州・沖縄
| 地域 | 劇場 | 電話番号 | 公開日 |
|---|---|---|---|
| 福岡県福岡市 | KBCシネマ1・2 | 092-751-4268 | 近日公開 |
| 備考 | |||
| 宮崎県宮崎市 | 宮崎キネマ館 | 0985-28-1162 | 近日公開 |
| 備考 | |||
| 沖縄県那覇市 | 桜坂劇場 | 098-860-9555 | 近日公開 |
| 備考 | |||








コメント
その幸福は目に見えない。けれどカメラはその形ないものを真っ直ぐに捉え続ける。なんて愛おしい眺めだろうか。
彼らならこの先もずっと大丈夫。根拠はないけれど、この映画を観た後じゃそう言い切りたくもなる。
そのたびに笑って終えてしまう。もう考えなくていいかもしれない。この映画を見たら写ってるから、その理由を私が書けなくていい。